Global Education Program in NASA
日程:2024年8月16日(金)~8月24日(土)
<9日間>*現地時間 現地ホテル集合・現地ホテル解散
実施都市:HOUSTON(State of Texas, USA)
■募集人数:30名様 ■募集対象:大学生以上の学生*高校生は特別審査により参加可能
人工知能やロボットに代表される次世代の技術が、社会を大きく変えようとしています。新たな事業や市場をつくる競争が世界規模で始まり、「未来に向けてグローバルに活躍したい」、「人生の可能性を最大限に引き出したい」といった輝く夢を実現したい青少年を応援するため、コラボレート研究所では2016年にGlobal Education Program Division(GEP-NASA)を新設しました。GEP-NASAは、NASA関連機関であるSpace Center Houstonの協力のもと、個人、チーム、組織の各レベルにおいて人間のパフォーマンスを最大限に引き出すことに焦点を当てた、世界有数のリーダーシップ研修プログラムです。このプログラムではNASAが60年以上にわたって培ってきた人間の健康とパフォーマンスに関する研究成果を活用しています。さらに、宇宙ビジネスの専門家や宇宙探査を行うエリート科学者によるプレゼンテーションを受けたり、最先端のイマーシブ(没入型)な学習活動を融合する事により、家庭や職場における個人やチームに、ユニークでインパクトのあるリーダーシップ研修を提供します。GEP-NASAではSpace Center Houstonと密接に連携し、学生の戦略的課題、望ましい成果、組織文化に合わせてよりカスタマイズされた研修体験を創造しています。
半世紀前、人類で初めて月面着陸に成功したアポロ11号計画を主導したのはヒューストンにあるJohnson Space Center(JSC)です。 JSCはNASAの管制センターとして国際宇宙ステーションを含め、米国が実施する全ての有人宇宙飛行を監視するほか、アメリカの宇宙飛行士訓練の大部分を担っています。半世紀以上にわたり、 JSCは宇宙飛行活動の拠点として、宇宙科学技術に関わる知識の向上と教育に携わってきました。当プログラム参加者は、JSCにおける様々な学習体験、NASA職員や宇宙飛行士との意見交換を通し、発想力、表現力、問題解決能力、人生設計の目標を追求します。
NASAでは月への有人飛行「アルテミス計画」を予定しています。成功すれば、人類初の女性宇宙飛行士が月面着陸を果たすことになり、続く、火星移住計画が加速し、官民が手を取り合う新しい宇宙開発事業が展開されていきます。 NASAでも計画を担う大勢の研究者・スタッフが、目的を完遂するために日々邁進しています。Houstonまで行けば、凄いスキルを持ったエキスパートの活動を見聞きし、彼らとやりとりし、「自分だけのリアルな」体験をものにできます。参加者は、宇宙飛行士を含め、専門家や研究者との意見交換を行います。GEP-NASAに参加することにより、「自分もその中の一人になりたい」と考えている向上心の高い仲間と活動するチャンスを得ることができます。
プログラムの内容
学習テーマ1:STEAM
憧れのNASAで、宇宙に関わる幅広い知識・スキルを身につけ、生涯の仲間となる宇宙好きで多様なバックグラウンドのメンバーとプロジェクト・ベースで活動します。 航空研究、有人探査&オペレーション、科学、テクノロジーの分野に関する知識やスキルを習得します。安全に探査機を飛ばすにはどうすればいいのか、持続可能な宇宙居住地など、現実世界にある宇宙開発の課題を解決するために、情報収集、分析の上、予算内時間内でロケットや探査機を設計し、開発した者を実際にオペレーションします。作業はグループワークで行われるため、ITをはじめとした科学技術能力に加え、問題解決力、創造力、時間管理、リスク管理、リーダーシップが問われます。現地の学習をより楽しく進めるために渡航前より事前学習課題にチャレンジしていただきます。英語による知識の蓄積をし、準備を整えて現地入りすれば一層研修は充実します。また、NASA研究員をはじめとして、大学・研究所の研究員や学生とコミュニケートする場が多くあります。この機会をどのように活用するかは、みなさん次第です。
活動内容:NASAの宇宙飛行士トレーニングと独自の学習をシミュレーションしたロボット、ロケット、熱防御システム、宇宙住居など模擬学習。宇宙飛行士の訓練やミッションコントロール室を含むNASA JCS、ロケットパーク、ニュートラル浮力実験室などの作業施設。卒業式とJSCの証明書授与。NASA研究員によるゲストスピーチ。大学/教育機関や研究所等の訪問。専門家や研究者との交流。
ISS Mission Control
Astronaut Training Facility
学習テーマ2: ユニバーサル・ブレークスルー
9日間の活動を円滑に実行するためには、参加者に多様なスキルが要求されます。現実の宇宙ゴミ(スペースデブリ)問題からグループの協調性等を含む宇宙課題解決のために、異なる専門分野、学年、国籍、言語を越えるチームワークに必須のコミュニケーションの方法を英語で身につけ、実践することが期待されます。限られた時間で、関係を構築する所から始まり、一緒に作業するメンバーとプレゼンテーションやディスカッションといったグループワークを行う中、チーム力を磨き、最高の力を引き出す体験ができます。最終プレゼンテーションでは、宇宙スペシャリストの前で英語で発表し、評価を受けます。朝から晩まで、グループワークを主軸にプログラムが構成されているため、グループの中の自分の存在を振り返り、行動する機会が満載です。リーダーとなり、リーダーとしてグループを引っ張る力を試され悩む人、グループの綻びを見つけ、それを解決するためにアクションを取り、最後には、メンバーから縁の下の力持ちとして称えられる人。9日間同じ釜の飯を食べる仲間となり、自分の弱さと強みに対峙しながら失敗を成功に逆転するヒントを得るようメンバーを後押しします。同時に、個人の抱えている研究課題や将来に対するインスピレーションを求め、同じ志を持つ他者や経験者からインプットをもらい、新たな自分を見出し、一歩前進する機会にします。
活動内容:自己実現・自己表現・共感・エンゲージメントに関わる講義と演習。グループワークによるプレゼンテーションやディスカッション。専門家とのコミュニケーション。(英語によるプレゼンテーションも含まれます)。
学習テーマ3: キャリア開発
ヒューストンで最先端の宇宙開発事情を知り、ネットワークを構築し、自分の将来の青写真を作ります。「宇宙教育の今後のあり方を学んだ」、「宇宙に関わる海外大学院進学を決意した」、「宇宙産業の拡大化の可能性を見出した」など諸先輩学生に続き、キャリアとつなげるモーメントを模索してください。
活動内容:JSC関連の施設見学、大学/教育機関などを訪問し、現場の知識を増やし、英語に慣れ、夜のグループワークはプレゼンテーションやディスカッションを通して、宇宙課題を解決するためのグループ演習を行います。最終日GEP-NASAセレモニーは、宇宙スペシャリストの前で9日間の成果を発表する場となります。
Main entrance of Space Center Houston
Dr. Olga Bannova
Research Associate Professor,
University of Houston
ハイライト
• NASAゲストスピーカーによる特別講演
• 宇宙飛行士との交流会
• 宇宙業界スペシャリストとのインタビュー・講義
• 多段式ロケット打ち上げ(模擬体験)
• 火星宇宙探査機のプログラミングと製作
• 宇宙活動のシミュレーション、無重力を模擬した環境
(水中の宇宙飛行士トレーニング施設)で無重力状態の体験
• ヒューストン大学教授及び研究者との交流会&ワークショップ