産業戦略研究所代表 村上輝康氏同行 米国におけるIoT利活用最新動向調査 ~クラウド、ビッグデータ、人工知能技術と融合する第二段階へ~ |
訪問都市: サンフランシスコ サンノゼ ロサンゼルス
視察概要
・視察概要 | |
IoT(Internet of Things)の概念がまとまった形で提案されてから、すでに10年以上の時がたちました。Internet of Thingsという言葉を初めて使ったのは、Auto-ID LabのKevin Ashtonだと言われていますが、実際にIoTを包括的なICTパラダイムにまで高めたのは、国連機関のITU(国際電気通信連合)で、2005年12月に文字通り「Internet of Things」という報告書を出版し、それが瞬く間にEU内で広がって多くの研究開発プロジェクトが立ち上がり、さらにその波が米国に波及していった、という歴史があります。 その波は長く大学や研究機関における研究開発活動を中心としたものにとどまっていましたが、IoTが具体的なビジネスの対象として産業界でも本格的に注目されはじめたのは、2014年からです。総務省の情報通信白書でも、2014年度はビッグデータが主要テーマでしたが、2015年には「ユビキタスからIoTへ」と謳って、IoTへの早急な取組みの重要性を強調しており、日本企業の取組みが随所で始まりつつあるのは周知のとおりです。 日本におけるこのような状況のなかで、IoTにおいても技術革新の先端を行く米国西海岸においては、今、IoTに対する取組みが、IoTを新技術として活発に取組む供給サイド中心の第1段階から、IoT技術を本格的にビジネスで利活用し、クラウドやビッグデータ、更には人工知能技術とも融合させることによって、個々産業の在り方を根底から変えてしまおうとする、IoT利活用第2段階ともいうべき新たな段階への進化の兆しが出てきております。 そのような変化の兆しを的確に把握すべく、今回、11月にSanta Claraで開催されるInternet of Things Applications USA 2016という利活用サイドに重点をおくトレードショウを視察(関心のある参加者は、フル参加もできるスケジュールになっています)するとともに、米国西海岸に立地する、IoTを活用したアプリケーション事例やマネージドサービス事例を持つベンチャー企業や、IoTを先導する大手企業等を訪問するスタディツアーを企画しました。コーディネータは、IoTの源流であるユビキタスネットワークのITパラダイムを提唱した元野村総合研究所理事長の村上輝康(産業戦略研究所代表)氏にお願いします。是非、このまたとない機会をご活用ください。 |
●コーディネータ 村上輝康氏(産業戦略研究所代表)同行 11968年野村総合研究所入社。社会システム研究部長、技術戦略研究部長、研究理事を経て、1996年取締役新社会システム事業本部長。2001年代表取締役専務リサーチコンサルティング部門・国際部門・研究開発担当を経て、2002年、野村総合研究所理事長。2008年4月より野村総合研究所シニア・フェロー。2012年4月より、産業戦略研究所代表。2013年6月より、株式会社 NTTドコモ取締役(独立役員)。サービス学会顧問。IT戦略本部有識者委員、情報通信審議会情報通信政策部会長、産業構造審議会情報経済分科会長、経団連情報セキュリティWG座長、慶應義塾大学SFC特別招聘教授等を歴任。情報学博士(京都大学)。著書に「ユビキタスネットワーク」「創造の戦略(日、英、西、韓語)」「知識サービスマネジメント」「サービス工学」等多数。 |
■訪問候補企業:米国ITビジネスサービス化の潮流を支える先端IT関連企業訪問
- CiscoSystems・・・大手ネットワーク通信機器メーカー
- Intel・・・大手半導体素子メーカー
- GE Digital
- salsforce.com
- Microsoft
- Drone Deploy・・・ソフトウェアからハードウェアまで幅広く研究し、農業や建設、測量など の支援を行っているスタートアップ
- RetailNext・・・店舗販売型小売業が直面する課題に対してビッグデータ・ソリューションを提供
- Blue River Technology・・・画像認識技術を活用してレタスの間引き作業や雑草の除去を行うトラクターを展開
- Scanadu・・・体温、血圧、心拍数を計測できるボディスキャナを用いて、スマートフォンやタブレットから自分の健康状態を確認することができる「Scanadu」を開発
- Muzzley・・・IoTデバイスを一つにまとめて操作するためのハブ「Muzzley」を展開
- RoLa Alliance・・・米半導体大手セムテックが主導し、IBM、シスコシステムズなど米有力IT企業も参画するアライアンス
- Greenware Systems・・・最先端のIoT技術をメディア、サービスプロバイダー、保険、ユーティリティー、消費家電のパートナーおよび顧客に向け世界中で提供
- Smarthome・・・スマートフォンやタブレットを用いたスマート家電コントローラー、スマート検煙器・スマート水漏れセンサーといったホームセキュリティまで、家庭のIoT化のデザインから商品の販売を手掛ける
- InstaMD・・・毎日のモニタリングに役立つ高血圧や慢性疾患の状況を管理するためのIoTを利用した遠隔操作による効果的なシステム
- Ring Video Door Bell・・・スマホと連動するモニター付きドアベルを開発
注:上記に記載した企業は確約するものではなくツアー主旨に沿った訪問先にて調整いたします。
先方企業の都合により変更となる場合もございますので、予めご了承下さい。